”おすすめ”生命保険には入るな! 後田 亨著 ダイヤモンド社


この本に取り上げられている現役・元保険業界人や金融関係にお勤めの方々で 国内大手生命保険会社の定期特約付終身保険、死亡も入院もひとまとめの いわゆる”パッケージ保険”に加入したい と思ってる方は皆無です。

ぼくも以前、”生命保険の罠”を取り上げた際に、大手生命保険会社のパッケージ保険も その人のニーズに合っていれば悪い保険では無いんですよ、と控えめな意見を書きましたが、 これまでに そのニーズに合っているから加入してるんです、というお客さんにはお会いしたことがありません。
往々にして、そんなに保障(イコール保険料)が必要ですか?、30代、40代で来る次の更新時には どうしますか?、と問いかけたくなります。

これから生命保険に入ろうとか見直しをしようとか考えている方へのポイントとしては


1) 自分が死んだ時に残された家族の為の大きな補償

2) 長生きした場合の老後に備える保険

3) 病気、ケガで入院した場合の医療保険

4) ガンや生活習慣病になった場合の医療保険


これらが全てではありませんが、一般の方には 、どれが自分に必要なのかを良く考え、ピックアップし、もし加入するのであればそれぞれ単体で、 なるべく シンプルなものにした方が良いと思います。

あとは保障される期間と保険料を払い続ける期間を終身にするか短期にするか、それらによって 保険料の多寡が決まります。じゃあ具体的にどうしたら良いかをここではとても書ききれませんが・・・。

とにかく、わからないことは保険会社とか保険募集人にガンガン聞くことです。 それは皆さんが有する大きな権利なのです。納得行くまで考え、質問し、説明を求めて下さい。

ぼくが一番憤るのは、その年齢にもニーズにも全く合っていない 生命保険に加入してしまっている方の話をしている時に保険会社社員が言うひと言、 「でもそのお客さんハンコ押したんでしょ?」

そこまでの経緯にも契約にも関わってない人間が吐く台詞では無いはずです。無責任もいいとこ、 そういう見方しか出来ない人に大事なものを預けようという気にはなれませんよね。

ぼくはぼくのお客さんに、保険って加入する時に色んなもの用意してもらったり、 細かいこと聞いたりしてお手間を取らせてしまいますが、最初にキチンとしたことしておけば、後々 良かったなと思えるんですよ、と言います。もちろんそれだけではありませんが、 そんなこともひっくるめて、この後田氏の”おすすめ”生命保険には入るな!”  や今回のこのアドバイスが 皆さんの為になればな、と思います。






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